デフォルト(債務不履行)はどのような影響があるか

 

デフォルトは、日本語で言えば債務不履行ですが、国が借金を払えなくなる状態のことを言います。リーマンショックを経験したアメリカ、ギリシャ危機を迎えたギリシャ、さらにはユーロ圏の国々でも起こるのではないかと問題視されています。このデフォルト、なぜ良くないのかをちゃんと知らない人は意外と多いのではないかと思います。デフォルトが起こるとどうなるのか、考えてみましょう。

デフォルトの歴史

そもそもデフォルトは、昔は良く起きていたことでした。1800年から2009年までの200年ほどの期間では、世界中で250回は起こっているという統計が出ています。専制君主の時代では国家の借金は踏み倒して当たり前のようなふしがあったのかもしれません。

近代以降では、フランス革命政府と、旧ソ連政府がそれぞれ借金を事実上帳消しにしたという記録があります。途上国ではこれ以外にもあった可能性があります。

ギリシャについて言えば、紀元前に世界初のデフォルトをした国と言われ、19世紀以降は少なくとも5回経験しています。ギリシャの産業的な脆弱さや、粉飾、汚職を行う傾向にある国民性が影響しているのでしょう。

デフォルトするとどうなるか

国家がデフォルトするということは、国債を買った人にお金が渡らないということなので、その人たちが困るというのは当然のことです。問題は、それ以外にも大きな影響があること。まず、その国の経済が非常に悪い状態になります。国民に入るはずだったお金が渡らないのですから、その国内で使われるお金は少なくなり、景気が悪くなるのです。

さらに、その国の企業の株式、通貨などの価値が下がり、投資マネーが逃げていきます。そうなるとまた景気が悪くなり、悪循環へと陥るのです。また、現代は市場が世界的なつながりを持っているので、影響が外国にもでます。ギリシャの場合はユーロ圏なので、デフォルトするとユーロ圏、EUへも影響が出ます。EUのような大きな経済圏に影響が出れば当然世界全体にも影響が出るので、大変なことになるのです。